RAINMAKER_CHINO TROUSERS
こんにちは
RAINMAKER KYOTOです。
今回はRAINMAKERの
チノ・パンツは
イギリス陸軍のカーキ生地の軍装が起源で
その後アメリカ陸軍にも採用。
米西戦争の戦地であったフィリピンから帰国した兵士より
1900年代にアメリカ国内に広まった衣料です。
このカーキ色という点には面白い歴史が有ります。
19世紀末にインドに駐屯していたイギリス軍。
当時のチノクロスは基本的には白または生成り色であったために
すぐに汚れてしまい、身なりを清潔にし植民地に君臨する権威を
保たなくてはいけないイギリス軍の悩みの種でした。
そんなある日、イギリス軍指揮官のラスムデン卿が
白のチノクロスを桑の実を絞ったジュースにカレー粉とコーヒーをまぜ
その中にチノクロスを漬け込んだのです。
そうして白い生地は金茶色と言う色になりました。
これにより汚れが目立たなくなり、かつ戦場での迷彩効果も得れる事から
ラスムデン卿が染めた金茶色は、ブリティッシュカーキと呼ばれ
その後の世界の軍服の基本色の一つとなりました。
私達はこの商品を
CHINO TROUSERS/チノ・トラウザースと名付けました。
これは企画段階で所謂チノ・パンツをカジュアルに仕立てるのでは無く
あくまでも大人の方に履いて頂ける高品質なドレスメイドに拘った為
名付けた名称です。
腰裏はドレスパンツの様にヒダ付き仕様
また、股のシック布やパンチェリーナ仕様等
内仕様にもドレスディテールを散りばめています。
実は使用している素材も凄く特徴的なモノなのです。
こちらの素材は、昭和30年代に備前地区で
ハードユースワーキング素材として開発された生地が起源。
時代の変化/多様化と共にその役目を終えてゆきましたが
この素材を現在に復刻したのが本品に使用している素材です。
経糸にコーマ糸、緯糸にカード糸を使用し
ベルギー製のピカノールというシャトル織機で織られており
シャトル織機の中でもかなり高密度の素材です。
また、本品ではキバタの段階で起毛をかけた後に
1着分づつ製品染め用のタンブラー機で生地染めを行っている為
生地自体がキュッと詰まり特有の質感を生み出しています。
(細かいシワや染めムラ等、普通の反染めでは
表現出来ない独特の表情に仕上がっております。)
この産地で掘り起こした今回の素材や、その歴史背景を
私達の商品を介し皆様にお届け出来ればと思います。
RAINMAKER KYOTO
502 Eboshiya-cho Nakagyo-ku
Kyoto 604-8165 JAPAN
T/F. 075.708.2280
contact@rainmaker-kyoto.com
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